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ワンチャンの歯周病問題は何気に深刻ですね

ハデ猫

歯磨き効果のあるおやつが販売されていますが効果は疑問です

犬に虫歯なんて無縁と考えも及ばなかったという方もいれば、愛犬に毎食後歯磨きをするという方もいます。

いずれにしても、今ペットとして暮らしている犬達8割以上がなんらかの口内トラブルを患っています。

中でも歯周病はほぼすべての犬達が抱えている深刻な病気です。

決して自然治癒することはなく、進行の一途をたどる歯周病の原因と対処法についてまずは基本的な知識を身に付けておきましょう。

■犬達に歯周病が蔓延しています

犬の病気といえば癌やアレルギー、尿路関連などを思い浮かべがちです。

でも実際にもっとも発症率の高い病気は歯周病です。

この病気は生活習慣病の一つで、予防や抑止が可能と考えられているので、ペット用保険の保障対象外に指定されている事もあります。

歯周病は、初期の段階では

①口臭
②口周りの被毛の着色
③歯の根元が薄茶色に変色をする

程度ですが、進行するにつれて歯茎の炎症、歯のぐらつきなど様々な症状を引き起します。

炎症した状態を放置すると最終的には頬の内側の肉に雑菌が侵食し、頬に穴が開く事もあるほど深刻です。

日本の犬の8割以上が羅漢しているという深刻な状況にある歯周病です。

ただ、まだまだ飼い主の意識は低く、積極的に予防に取り組み、食生活を改善するという事がなく、間違ったケアで満足をしているというケースも少なくありません。

愛犬の歯周病は発症から年数が経過すればするほどに治療が困難になり費用がかさみ、愛犬自身の身体的なリスクも高まります。

うちの子は大丈夫という誤った先入観をすて、愛犬の歯周病と本気で取り組む必要があります。

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■ドッグフードに歯磨き効果があるという矛盾

歯周病、歯石、歯垢という言葉がドッグフード業界を中心に浸透しつつあります。

①ドッグフードで歯磨きをする
②歯磨き効果のある製品
③歯周病を予防するドッグフード

といった見出しで使用されることが目立ちます。

これらの製品に共通する理論は

1愛犬の歯より大きなサイズの粒のドッグフードを与える
2ドッグフードを噛み砕くときに、硬いドッグフードが歯の表面に付着した汚れを掻きとり歯磨きの役目を果たしてくれる
3与え続ける事で歯周病、歯垢、歯石の予防につながる

というものです。

確かにこの理論は納得がいくと感じる飼い主が多く、一時期は大変なヒット商品となりました。

でも次第にこの理論の矛盾が指摘されるようになり、このような製品のアピール方法は減少しつつあります。

①犬と人間とでは、歯の構造、使い方が異なります

犬は人間の様に食べ物を歯で噛み砕き食べるという食性をしていません。

犬は基本的に獲物を丸呑みする動物です。

これは狼の習性からくるもので、野生の環境下ではゆっくりと獲物を噛み砕き食事をしていては、他動物に獲物を横取りされてしまうことや身の危険を伴うからです。

一旦手に入れた獲物はその場で瞬時に丸呑みし、その場を立ち去り、安全な場所に移動してからゆっくりと時間をかけて消化吸収します。

この時口にしている獲物は生肉ですから、そのまま丸呑みをしても消化不良を起こすこともなくスムーズに消化吸収することができます。

育児中であれば、一旦丸呑みした獲物を安全な場所まで移動してから、子犬の目の前で吐き出し、食べさせます。

このような習性が強く残る犬にとって、ドッグフードの粒を一粒ずつ噛み砕き食べるという事は大変な矛盾であり、そのような習性自体がありません。

でも愛犬が与えた食べ物を噛み食べている様子を目にした事もあるでしょう。

この行為は噛み砕いているのではなく、引きちぎり、丸呑み出来るサイズに調整している行為です。

一旦咥え、強くひっぱり引きちぎっています。人間とは歯の使用方法は異なるのでぜひ観察をしてみるとよいでしょう。

②穀類を多く含むドッグフードは消化不良に負担がかかります

日本で市販されているドッグフードの大半は安価な穀類や肉骨粉を原材料としています。

本来肉食性の犬にとってこのような原材料を消化吸収することは内臓機能に相当な負担がかかります。

その為出来る限り消化吸収をスムーズにするためにもドッグフードの粒は小さい方がよいと言えます。

チワワに自分の歯の何倍も大きさのあるドッグフードを毎食与える事で生じる負担を考えると、愛犬が歯周病以外の病気を発症しても不思議とは言えないでしょう。

このような点から考えても、ドッグフードに歯磨き効果があるという期待は、全くの勘違いであることが理解出来るでしょう。

■ヨダレだけでは対処できない歯周病

犬のヨダレには本来十分な歯磨き効果があります。

犬は常に相当な量のヨダレが出ていて、そのヨダレが歯の表面や歯間の汚れを洗い流してくれる役目を果たしています。

その為野生の動物には歯周病や歯石、虫歯といったトラブルがありません。

しかしペットとして生活をする中で、ドッグフードの添加物、保存料、着色料、油脂、粘着性物質など自然界に存在しない素材を日々接取するようになりました。

その結果、自身のヨダレだけでは洗浄できない残留物が歯の表面や口内に残り様々なトラブルを引き起こすようになりました。

中でも缶詰のドッグフードに含まれる粘着性の物質は歯の表面に残留し、その後に食べた食べ物の残留物を吸着し、次第に歯石化する大変危険な物質です。

この仕組みを理解しないままに愛犬の食欲不振や食べムラを最優先課題と考え、缶詰を多用していると早ければ生後2,3年目で深刻な歯周トラブルが生じる事になります。

この仕組みを理解したその日から、愛犬の食事に缶詰をあたえないと食生活の改善を試みても、一旦付着してしまった人工的な歯垢、歯石はヨダレだけでは取り除く事が出来ません。

これまでの汚れをリセットする為には、動物病院で麻酔を受け専用の器具で歯の表面の汚れを掻きとる処置が必要です。

この処置には数万円もの費用が掛かる上に、麻酔をする事は愛犬の心身に負担が掛かります。

このような処置は最低限の回数に抑える事をしっかりと認識しておく必要があります。

■歯の健康が長生きの秘訣

犬も人も歯の健康が長生きの秘訣であることに違いはありません。

犬の場合概ね6歳がシニア期の始まりと言われています。

小型犬の平均寿命は13年ほどですから、シニア期の始まりは平均寿命のちょうど半分あたりです。

つまりこの先まだまだ長い年月自分の歯でしっかりと食事ができるようにケアをしてあげる必要があります。

小型犬の多く見られる歯周病は、早ければ生後2,3年で深刻な状態にまで進行します。

その結果6歳をむかえるころには、抜糸処置が必要になる場合、数本の歯が自然と抜け落ちてしまうこともあります。

その後年齢を重ねるごとに歯茎が弱まりますます症状は進行します。

その結果

①自力で食事ができない
②おかゆ状の食べ物でないと食べる事が出来ない
③缶詰など水分が多く、柔らかい物でないと食べる事が出来ない

という状況に陥ります。

さらにその先は食べ物を食べる事自体が苦痛で負担になり食欲は減少の一途をたどります。

歯が抜け落ちる、抜歯をすると今度は舌を上手に口の中にしまっておくことも出来ない状態になります。

つまり舌先が常に口の外に出ていて、口が常に半開きの状態になります。

この状態は雑菌が体内に張り易い状態と招き、呼吸器や内臓機能に別の病気をもたらすことになります。

つまり若く元気な頃は単ある口臭と考えていた歯周病が年齢を重ねるにつれて深刻な病気を引き起す要因になっていくのです。

歯は一旦機能を失ってしまうと再生が不可能な機能です。他の体内機能で補う事も出来ません。

犬を家族に迎えるという事は子犬のころからこのような歯の仕組みをしっかりと理解し、食生活を考え、歯の健康的な維持を意識する必要があるのです。

ペットショップの店頭には多数の歯磨き用製品が販売されています。

これらの製品は基本的には人間用製品を参考に開発をされています。

専用のペーストを付け歯の表面を磨きます。

しかしこれらの製品も安易に使用してはいけません。

人工的な成分を犬の口内に使用するということは残留物質の有無を考える必要があります。

歯磨き後に犬がうがいをしませんから、残留物が生じるようではかえって悪循環を招きます。

飼い主が歯ブラシで歯の表面をこするというお世話は、人間が食後に軽くうがいをする程度と言われています。

つまりこの程度のケアでは口内のトラブルを完全に予防することはできないので過信してはいけません。

■日常生活で出来る事、してあげたい事

愛犬の歯、口内の健康を考え、歯周病を予防する為には出来る限り本来の体内機能を活用すること、本来の習性にあった生活をさせる事が必要です。

その為には

①ドッグフードは愛犬の健康状態、年齢、体質にあった物を選ぶ
②ドッグフードの原材料を確認し、不要な添加物や危険性の高い成分の配合が無い事を確認する
③おやつを与える場合も同様の項目を意識して選ぶ
④歯の状態を定期的に確認し、着色、歯石、歯垢は軽度なうちに動物病院で処置を行う

このような項目を日々心がけておく必要があります。

すでに深刻な状態にある場合は、まずは現状の汚れを払拭し、歯周病の治療を行い今後の食生活の改善に努めましょう。

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