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ダックスフンドがよくかかるヘルニアという病気

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他の犬種でも運動不足などによりかかる可能性があるので注意が必要です

ミニチュアダックスが椎間板ヘルニアを患う事が多いという情報は、日本でダックスフントの飼育ブームが落ち着きを見せ始めた時期から盛んに発信されるようになりました。

若く健康なうちは支障なく生活が出来たいたものの、加齢とともに骨格に負担が掛かるようになる、悪化した場合自力歩行が困難になることもあります。

この椎間板ヘルニアの症状が最近ではダックスフント以外の犬種にも拡大し深刻な問題とされています。

■犬が椎間板ヘルニアを発症する原因

犬の椎間板ヘルニアとは、背骨の間に挟まっている椎間板と呼ばれるクッション状の骨格が様々な原因でつぶれてしまい筋肉や神経を圧迫したり、負担を掛ける症状のことです。

この病気は日常生活の行動すべてに激しい痛みを伴い、自然治癒することはない病気です。

一旦変形してしまった椎間板は再生する事はありません。

椎間板は本来体を動かす時に骨と骨の間で緩衝材の役目を果たしていますが、この緩衝材が機能しなくなる事で、些細な行動でもつねに骨同士が直接ぶつかり合う事になります。

この症状と発症の仕組みは人間の椎間板ヘルニアと全く同じです。

椎間板ヘルニアという病名は、ダックスフントの持病にようにも言われる事が多く、実際にダックスフントの発症例が大多数です。

ダックスフントという犬種は、本来猟犬として一日中森の中を獲物を追いかけ走る周る犬種です。

その為本来は非常に運動量が多く、タフな体質です。

この膨大な運動量をこなすことで筋肉は発達し、胴が長く太く、足が短い特徴的な体形をささえる事が出来ています。

日本ではダックスフントの外見上のイメージが先行してしまい可愛らしい室内犬として一大ブームが巻き起こりました。

十分な犬種の特性や飼育方法を知らないままにダックスフントを飼い始める家庭が多く、大抵の場合朝夕ほんのわずかな時間の散歩のみで一日の運動を終えています。

このような日本の生活の中で本来必要な筋肉が十分に発達せず、骨格に負荷がかかり椎間板が変形するという事態が多発しているのです。

また最近ではダックスフント以外にもプードルやコーギーなどの犬種でも発症が目立ち始めています。

プードルは本来猟犬種ですから、十分な運動、筋肉の発達、引き締まった体形であることが理想的です。

ただ実際には運動不足から肥満を発症してしまうこと、垂直飛びが得意なゆえに骨格に負担がかかり椎間板ヘルニアを発症しがちです。

またコーギーはダックスフントと大変よく似た体形をしていて、室内で生活をする事で肥満、運動不足になりがちで椎間板ヘルニアの発症率も高い犬種の代表格です。

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■椎間板ヘルニアの症状と生活面での支障

椎間板ヘルニアの症状は数年をかけてゆっくりと進行します。

愛犬も発症当初は痛みをこらえ日々の生活に支障がないかのように行動をします。

しかし次第に症状が進行すると

①歩行がゆっくりになる
②歩行するときに腰を左右に大きく振る
③歩行時に足を引きずるような仕草をみせる
④腰が抜けたように突然座り込む
⑤寝起きに時間がかかるようになる
⑥立ち上がることを躊躇するようになる
⑦抱き上げる時や姿勢を変える時に痛みを訴えるように鳴く
⑧階段昇降をためらうようになる
⑨片足をあげてトイレをする姿勢が取れなくなる
⑩食欲不振、元気がないなどの症状が見られる

このように様々な症状が見られるようになります。

このような症状が見られた時はすぐに動物病院を受診し、骨格の状態を確認しましょう。

椎間板の症状は決して自然治癒しませんからなんらかの医療的な処置が必要になります。

■椎間板ヘルニアの治療法と費用

椎間板ヘルニアの治療には何段階かのステップがあります。

早期発見、早期対処であれば比較的に負担の少ない内容で治療をおえ、日常生活を続ける事が出来るようにもなります。

①痛み止めの服薬とダイエット

椎間板ヘルニアの発症には肥満も大きく関係しています。

運動不足で筋肉が十分に発達していない上に、肥満体形で骨格に過剰は負担が掛かっている場合、緩衝材の役割を果たさない椎間板は相当な痛みを引き起します。

しかし早期にこの異変に気がつく事が出来た場合、まずはダイエットに取り組み適性体重にまで減量し、体重減少の間まで痛み止めを服薬して凌ぐ事が出来ます。

体重減少に合わせて適度に運動量を増やすことで筋肉量を増量させ、減量後の体型を筋肉で支える事が出来るように改善をする事で症状を軽減する事が出来ます。

②手術により患部の除去もしくは埋め込み

椎間板ヘルニアには様々な治療法が検討されています。

骨の間から吐出してしまった椎間板の除去や人工椎間板の埋め込み、骨を特殊な器具で支えるという方法やレーザー治療も選択出来ます。

しかしいずれの方法も対処療法であり、すべての犬に共通する万能な治療法ではありません。

そのうえ、術後の生活も様々ですから一様の回復が見られることも保証されていません。

椎間板ヘルニアの手術は30万円以上の費用が掛かります。

内容によっては100万円以上かかる事もあるほどです。

手術による治療を行った場合、リハビリには半年~数年と長い期間がかかります。このリハビリ期間を経て自力歩行が可能になることもあれば、下半身の神経が回復せずに麻痺が残ることもあります。

この改善の目途は手術をする前には予測が出来ず、手術をためらう飼い主も少なくありません。

ペット保険に加入している場合、保険の契約内容によっては手術費用の補償を受ける事は出来ても、その後のリハビリについては補償を受ける事が出来ない保険契約もあります。

保険加入を検討する場合は、愛犬の将来の発症確立をしっかりと考え、椎間板ヘルニアの治療に十分な補償を受ける事が出来る保険サービスを選ぶとよいでしょう。

術後の必要なリハビリ

①散歩やトイレの時に下半身をささえる

後肢に力が入らず自力での歩行や立ち姿勢が難しい場合、専用のハーネスで腰から下半身をささえ持ち上げる補助は必要です。

②後肢の負傷の予防

後肢を引きずったままで歩行や日常生活を送ると、後肢の先端や膝部分が摩擦で負傷してしまいます。

傷口から細菌感染が起こることもあるので、後肢に靴下やサポーターをはめたり、ゴム製の保護具を着用させてあげましょう。

③無理をしない範囲で運動機能の回復を目指す

リハビリには愛犬自身の熱意と前向きな姿勢が欠かせません。

その為には積極的に屋外へ連れ出し様々な刺激を与えたり、他犬との触れ合いなどの機会を持たせてあげると効果的です。

愛犬が他犬の様子を見て遊びに加わりたいと願えば自然と歩行ができるようにと取り組みます。

公園など芝生が生え、地面からの刺激で負傷をしない安全な場所を見つけ積極的に連れ出してあげましょう。

手術の結果、回復や身体機能の改善が見込めないこともあります。

そのような場合、愛犬専用の車いすを用意してあげるという方法があります。

車いすは愛犬の体にフィットするよう綿密に計算をし、製造するので、完成後は愛犬の後肢となり活用出来ます。

椎間板ヘルニアの症状は自然治癒が見込めない病気ですから、放置する事で次第に症状は悪化し、最終的には自力歩行や排泄も困難になり若く健康な犬でも寝たきりの生活になることもあります。

■家族ができるケアと注意点

先天的な原因の場合

椎間板ヘルニアの発症にはいくつかの原因があります。

ただペットショップで子犬を購入する場合、両親、兄弟犬の遺伝的疾患まで把握する事は困難です。

その為先天性な原因で椎間板ヘルニアを発症するケースを避ける事は難しいと言えます。

先天的な疾患履歴を確認したうえで、子犬を家族に迎えたい場合は、飼育犬の管理を徹底しているブリーダーのもとから購入をする事が望ましいでしょう。

後天的な原因の場合

後天的な要因で椎間板ヘルニアを発症する場合は、日々の生活に注意をする事である程度の抑止が可能です。

体重管理に十分注意すること、運動不足にならないように毎日適度な運動をさせること、室内環境を整えフローリングには滑り止めになる床材(カーペットやラグ)を併用するなどを常に心がけてあげましょう。

ただし原因が先天性、後天性に関わらず高齢になると筋力が低下し、運動量も減少するので、椎間板ヘルニアの発症率が増加します。

高齢の犬にとって長時間に及ぶ手術は大変なリスクを伴うので、このような場合は手術ではなく痛み止めによる対処療法が最適と言えます。

骨格に関する病気は、なかなか早期発見が難しいものです。ワクチン接種やフィラリア予防など毎年動物病院を受診するタイミングで都度異変の有無を確認してあげるとよいでしょう。

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