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リンパ腫とは血液のガンです

ハデ猫

完治は難しく対処療法しかありません。かかったらその事実を受け入れるしかないような気がしますね

愛犬にはいつまでも健康で長生きをして欲しいとは飼い主の誰もが願うものです。

でも年齢を重ねるとともに様々な不調が目立つようになり、癌におびえる事も増えていきます。

今や10歳を超える愛犬の大半が何らかの癌を発症しています。

この中でもリンパ腫という病気は愛犬の命にもかかわる恐ろしい病気です。

病気の基礎知識を身に付けておくと、万が一の時の不安を少しですが軽減する事が出来るものです。

■犬のリンパ腫は癌とは違うの?

リンパ腫とは血液に出来る癌です。

つまり胃に出来る癌は胃がんとよび、乳腺に出来る癌を乳腺癌と呼ぶように癌の名称の一つです。

ただリンパ腫は血液に発症するので、手術などの治療法はほぼなく対処療法が一般的です。

このリンパ腫の発症は比較的早期に目立ち始め、早い場合は5,6歳つまりはシニア期に差し掛かるタイミングで発症する事もあります。

愛犬の体に触れているときは、トリミングを利用した時、しこりが出来ている事に気がつくことがあります。

このしこりがリンパ腫の初期症状です。

最初はとても小さく、湿疹か何かとも思えるのですが、リンパ腫のしこりは次第に大きくなりピンポン玉ほどになることもあります。

しこりには2つのタイプがあり皮膚に癒着しているものとそうでないものです。

癒着しているしこりは、皮膚の上から触った時に皮膚ごと左右に揺れますが、癒着していない場合、しこりだけが内部でコロコロと移動する感触があります。

この癒着していないしこりの場合、良性で単なる脂肪の塊という事もあります。

しかし癒着しているしこりの場合比較的悪性の可能性が高く、癌の確率が高いと言えます。

ただし素人判断ではなかなかこの判断が難しい上に、癒着をしていない場合でも悪性のしこりであることもあるので早急に検査を受けましょう。

このしこりを手術で取り除き、体の別部位への転移を予防する方法が一般的な癌の治療方法です。

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■リンパ腫を発症しやすい犬種

リンパ腫の発症原因、確実な治療法はまだ確立されていませんが、長年の研究の結果、特定の犬種で発症率が高い事がわかっています。

①ゴールデンレトリバー
②ラブラドールレトリバー
③ボクサー
④バセットハウンド
⑤セントバーナード
⑥コーギー
⑦フレンチブルドック
⑧アメリカンコッカー

なかでもゴールデンレトリバーの発症率は他犬種に比べ格段と高い研究データが出ています。

比較的早期に発症する事が多く、中には親犬に発症履歴があることもあります。

ペットショップから子犬を購入した場合、親犬の病歴などを把握する事が難しいので、愛犬が4,5歳になりシニア期が間近になってきたら定期的な健康診断を受けるとよいでしょう。

リンパ腫の発症は早期発見、早期治療が何よりですが、なかなか愛犬の全身をくまなく触り、しこりの有無を確認する事が難しいものです。

その為、定期的にトリミングを利用し、プロトリマーの手で全身のチェックをしてもらうという方法もおすすめです。

■覚えておきたい犬のリンパ腫の初期症状

愛犬がリンパ腫を発症しているとき、初期の段階ではなかなか発見が難しいものです。

特に大型犬の場合、初期は目立った異変がなく日常生活をこれまで通りに送ることができるからです。

症状が進行し、食欲不振、体重減少などの明白な変化が目立つようになって時期はすでに病気が進行しているサインです。

リンパ腫の初期症状には

①首や顎の腫れ、しこり
②かかとや足の付け根の腫れ、しこり
③食欲不振
④下痢
⑤嘔吐
⑥体重減少
⑦運動量の低下
⑧目がよどむ
⑨一人で静かに過ごそうとする

などの症状が見られます。

家族が最も気がつきやすいのは、しこりですが小型犬の場合パチンコ玉よりも小さいしこりが初期の症状ですのでなかなか発見が難しいでしょう。

愛犬のブラッシングか体を撫でる時は、頭や背中だけでなく、首や顎、内股や後肢など意識をして全身に触れてあげると健康チェックの効果もあるのでおすすめです。

■リンパ腫を発症した時の治療法・検査の方法や手術の費用など

初期段階、良性だった場合

愛犬にしこりが見つかった時は、まだしこりが小さい段階でも動物病院を受診し検査を受けましょう。

初期症状であれば、しこりの部分に針をさし組織を取り出し、病理検査を手配することで処置が済みます。

愛犬の体への負担も少なく、悪性の場合も早期治療を始める事が出来ます。

病理検査ではしこりが良性の脂肪の塊か悪性の癌かを判断します。

しかしこの方法は100%の正解出ないこともあります。

検査の結果良性という診断が出た場合もその後

①しこりが大きくなっている
②近親の血縁にリンパ腫の発症歴がある
③リンパ腫を発症しやすい犬種に該当する
④10歳以上の高齢犬である

場合には定期的な検査と動物病院での経過観察をつづけましょう。

検査の結果悪性だと判断された場合

より精密な検査に進みます。

転移の有無を調べ、手術をおこない、しこりを取り除きます。

この時愛犬への負担を最小限に抑える為に同時に取り除く事が出来る部位は全てまとめて手術をする事があり、事前に獣医師と相談をしましょう。

例えば乳腺にしこりがある場合、乳腺は一本の線上に繋がっています。

一か所で悪性のしこりが見つかるという事は、今後間を空けずに他の乳腺でも発症する可能性があります。

その為まだ未発症の乳腺もすべて一度に取り除く事もあります。

しこりを手術で取り除く方法はもっとも効果的な方法とされていますが、高齢犬の場合麻酔自体に耐える事が出来ない可能性もありリスクを伴います。

手術に関しては愛犬の体力、回復の見込みを踏まえてしっかりと相談をしましょう。

手術する際の費用

また手術費用も想像以上に高額になります。

手術は1回20~40万円程かかり、その後の治療には半年ほど通院を要します。

その為治療費の総額が100万円に及ぶこともあります。

最近は動物病院も専門化が進み、リンパ腫や癌の専門病院の場合高度な医療技術を受ける事が出来る代わりに、治療法も相場をうわまわることを承知しておきましょう。

ペット保険を利用する場合は、事前に保険適用の範囲を確認し、動物病院と費用面での相談を済ませておく事も必要です。

残念ながらリンパ腫を発症した場合にどれだけ費用をかけても完治させる方法はありません。

しこりを手術で取り除く、抗癌剤で治療をするという方法はあくまでも延命措置です。

少しでも進行を遅らせる事が目的ですが、リンパ腫は血液そのものに発症しているので、体内を循環する血液によって癌細胞が体のいたるところに運ばれてしまい、いつどこで癌を発症してもおかしくない病気です。

治療にあたっては、家族でどの程度までに延命措置を行うのかを考えておく必要もあります。

高齢になってリンパ腫を発症した場合、手術自体が愛犬の負担になりかえって寿命を縮めてしまう危険性もあります。

手術によってできる限りの延命措置をつづけるのか、末期を迎えてからはあえて手術させずに自宅療養でゆっくりすごさせる道を選ぶのか判断は難しいものの考えてあげる必要があります。

海外ではリンパ腫の様に治療が不可能な病気を発症した場合、末期が見えた時点で安楽死を選択する事が一般的です。

苦しみに耐える時間を出来る限り軽減してあげたいという考え方が浸透しているからです。

しかし日本ではこの考え方に異論も多く安楽死を安易に選択したり、処置を引き受ける動物病院は少ないもの現状です。

■リンパ腫を発症した愛犬に家族がしてあげられること

愛犬がリンパ腫を発症した場合、次第に減少する体重、食欲不振、排泄も自分では難しい状態になります。

この時家族がしてあげられること

①無理をさせないこと
②昔のままを求めないこと
③今を受け入れること

です。

愛犬の介護が長引けば長引くほど家族には様々な負担がかかります。

時には苛立ちを覚える事もあります。

その時多くの飼い主はつい元気に暮らしていた昔と比較してしまいがちです

。昔はトイレを失敗しなかった、昔は食欲が旺盛だった、昔は手がかからなかったというようにです。

でもリンパ腫には完治をさせる術がありません。

減少する体重を食い止めようとあえて高カロリー、高脂肪な食事を用意すればかえって消化に負担が掛かり愛犬につらい思いをさせる事になります。

リンパ腫を発症してからは、愛犬の今をしっかりと受け止め、今食べる事が出来るもの、今出来る事、今、してあげられることを最優先に考えてあげましょう。

家族だけでの世話が難しい場合は一時的な入院やペットシッターを利用しお互いがより負担の少ない形で日々を送れるように考えてみましょう。

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